生産性及び外部卵質に優れるウズラ新系統の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of new quail lines with excellent in productivity and eggshell quality
  • セイサンセイ オヨビ ガイブランシツ ニ スグレル ウズラ シン ケイトウ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

養鶉業ではヒナをそれぞれの農家で自家生産しており、近年、近親交配による生産性の低下が危惧されている。その防止対策として愛知県内の養鶉農家のウズラと血縁の離れたウズラを素材に系統造成に取り組み、ブラウン系統「BB」と野生色系統「WW」の羽色の異なる2系統を以下のように開発した。1 育成率、生存率、産卵率及び規格卵割合の改良を主体とした選抜を17世代にわたって実施した。さらに、卵殻表面に石灰質が沈着した「粉ふき卵」の出現割合を高めるために、11世代からは粉ふき指数について6世代にわたって選抜を実施した。2 WW系では育成率及び生存率が4世代目で目標値(育成率95%生存率98%)に到達した。産卵率及び規格卵(9.5~11.5g)の割合は80%及び75%を概ね維持した。3 BB系の育成率は6世代で目標値(95%)に、また、産卵率も、1世代で目標値(80%)に到達したが、世代により大きく変動した。4 粉ふき指数はWW系は14世代、BB系は16世代で目標値(2.5)に到達し、市場で好まれる卵(粉ふき指数: 2~4)の割合は11世代のWW系61.7%、BB系69.0%から、17世代のWW系81.2%、BB系77.5%に向上した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ