二分割胚による黒毛和種牛の一卵性双子作出技術の改善

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タイトル別名
  • Improvement of monozygotic twins production technology using bisected embryos in Japanese black cattle
  • ニブンカツハイ ニ ヨル クロゲワシュギュウ ノ イチランセイ フタゴサクシュツギジュツ ノ カイゼン

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説明

候補種雄牛の早期産肉能力推定に活用するため,二分割胚による一卵性双子の効率的な作出技術の検討を行った。(1)過剰排卵処置開始前に,腟内留置型黄体ホルモン製剤とエストロジェン製剤で処置することにより,超音波診断装置を用いて主席卵胞を吸引除去することなく,良質胚の多数作出が可能であった。(2)分割胚の修復培養液にセリシンを0.5%添加することで,胚盤胞発生率が向上した。(3)0.5%セリシン添加修復培養液を用いた新鮮二分割胚移植で8組の一卵性双子を作出した。(4)双子産子の生時体重は,二分割胚をそれぞれ別の個体に移植することで,同一個体に2胚移植するよりも,雄産子の体重が有意に増加した(P<0.01)。(5)収縮桑実胚および初期胚盤胞を二分割にすることで,一卵性双子を作出しやすいことが示唆された。これらのことから,胚移植関連技術を改善することで,効率的な双子生産が可能になることが示唆された。

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