かき類の元素分析及び軽元素安定同位体比分析による原産地判別法の検討

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  • カキ ルイ ノ ゲンソ ブンセキ オヨビ ケイゲンソ アンテイ ドウイタイヒ ブンセキ ニ ヨル ゲンサンチ ハンベツホウ ノ ケントウ

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抄録

国産(日本産)及び外国産(韓国産、中国産)のかき類(イワガキを除く)について、元素分析及び軽元素(炭素及び窒素)安定同位体比分析による原産地判別法を検討した。218試料(国産128試料、韓国産74試料、中国産16試料)を収集し、貝柱、胃、えら及び外套膜の4部位について、乾燥・粉砕し、23元素(Li、Al、Ti、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Mo、Ag、Cd、Ba、Pb、P、Na、Mg、Ca、K及びFe)の濃度測定、炭素及び窒素安定同位体比の測定を行い、得られたデータの統計解析を実施した。元素分析については、サポートベクターマシンによりえらの8元素(Cu、Zn、Y、Mo、Cd、Ba、Pb及びFe)を変数とする判別モデルを構築した結果、国産試料の96%、外国産試料の93%を正しく判別した。炭素及び窒素安定同位体比分析については、国産試料と外国産試料の分布が大きく重なっており判別が困難であった。

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