ウズラ種卵における保管条件の違いがふ化率に及ぼす影響

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  • Influence of storage conditions on the hatchability of Japanese quail eggs
  • ウズラ シュラン ニ オケル ホカン ジョウケン ノ チガイ ガ フカリツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ウズラの生産現場では、種卵の保管はニワトリ種卵の保管方法に準じて行われており、これまでウズラ種卵に適した保管条件は明らかにされていない。そこで、ウズラ種卵に対する保管条件(保管温度、保管期間、種卵の置き方、パッキング処理の有無)の違いがふ化率に及ぼす影響について検討した。1 保管温度(5、12.5及び20℃)と保管期間(1~7、8~14及び15~21日間)との関係では、保管温度にかかわらず保管期間が8~14日間まではふ化率は50%以上であった。しかし、保管期間が15~21日間では、8~14日間と比べていずれの保管温度においてもふ化率は大きく低下したが、12.5℃が最も小さい低下幅を示した。2 保管温度12.5℃では、保管期間が16日間まで50%以上のふ化率が維持された。3 保管中の種卵の置き方(鈍端部を上、鋭端部を上、赤道部を上)の違いによるふ化率の差はなく同等であった。4 パッキング処理を行うと、保管21日間におけるふ化率が66.3%と、無処理と比べて17.5ポイント高かった。以上のことから、ウズラ種卵は、保管温度が12.5℃、保管期間が16日以内であれば、ふ化率に及ぼす影響が少なく、ふ化率を50%以上確保することができ、さらにパッキング処理により保管期間を1週間程度延長できると考えられた。

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