九十九里海域における砂浜性貝類漁獲量の長期変動

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  • Long-term fluctuations in sandy beach shellfish catch from Kujukuri Coast, Japan
  • キュウジュウキュウリ カイイキ ニ オケル スナハマセイ カイルイ ギョカクリョウ ノ チョウキ ヘンドウ

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抄録

九十九里海域で漁獲される砂浜性貝類について,1969-2015年の47年間の長期変動を統計資料から整理し,水温の経過と併せて解析した。1970-1980年代前半はサトウガイとコタマガイの漁獲量が多く,1980-1990年代にはダンベイキサゴは漁獲のピークがみられ,1990年代の数年間はウバガイの漁獲がみられた。また,1980年代後半からチョウセンハマグリの漁獲が増え,2012年以降急増した。本海域が分布の縁辺にあたる種にとっては,海況の変化が及ぼす影響は大きいと考えられた。九十九里海域では年間100-7,000tの間で漁獲量が変動していたが,年代ごとに主要となる貝の種類が入れ替わりながら漁業が維持されてきた生産性の高い海域であると考えられた。

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