佐賀県の促成栽培イチゴで採集したナミハダニ(黄緑型)の各種殺ダニ剤に対する感受性

書誌事項

タイトル別名
  • Susceptibilities to several acaricides of the two-spotted spider mite, Tetranychus urticae Koch (green form) collected from strawberry greenhouses in Saga Prefecture
  • サガケン ノ ソクセイ サイバイ イチゴ デ サイシュウ シタ ナミハダニ(キミドリガタ)ノ カクシュ サツダニザイ ニ タイスル カンジュセイ

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抄録

1. 佐賀県内の促成栽培イチゴ圃場(2006年: 8ほ場、2014年: 8ほ場、2016年10ほ場)においてナミハダニ雌成虫を採集し、卵浸漬法によって数種類の殺ダニ剤に対する感受性を調査した。2. 大部分のナミハダニ個体群は、エトキサゾールフロアブルに対しては感受性が低く、クロルフェナピルフロアブルに対しては感受性の低下が疑われた。また、エマメクチン安息香酸塩に対する感受性は一部の個体群で低かった。3. 普及開始が比較的古いミルベメクチン水和剤に対しても感受性の低い個体群は認められるものの、圃場間差の年次変動は小さい。4. ビフェナゼートフロアブル、シフルメトフェンフロアブルおよびシエノピラフェンフロアブルは、普及が始まった当初は、感受性の高い個体群が多かった。その後、シフルメトフェンフロアブルは、調査を行う毎に感受性が低下した個体群の割合が高まった。一方、ビフェナゼートフロアブルでは、感受性の低下または疑われる個体群は認められるものの、圃場間差の年次変動は小さかった。また、シエノピラフェンでは感受性の低下が疑われる個体群が認められた。5. 近年、普及が始まったピフルブミド・フェンピロキシメートフロアブルに対して感受性が低い個体群が認められた。

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