ハナニラ(Allium tuberosum)の養分吸収特性

書誌事項

タイトル別名
  • Nutrient uptake characteristics of hana-nira, a variety of Allium tuberosum
  • ハナニラ(Allium tuberosum)ノ ヨウブン キュウシュウ トクセイ

この論文をさがす

抄録

3月定植,翌年6月末栽培終了,栽培期間約15ヶ月の作型でかん水同時施肥法を用いて,ハナニラの養分吸収特性を調査し次の結果を得た。1. 10aあたりのN,P2O5およびK2Oの総吸収量はそれぞれ55kg,17kgおよび54kgであり,地上部の5要素吸収量はK2O,N,CaO,P2O5,MgOの順で多かった。2. 地上部の乾物生産量およびN,P2O5の吸収量は,11,12月から翌年1,2月の期間は増加が緩慢となった。また,K2Oは11,12月に最も吸収量が少なかった。3. 花茎および茎葉汁液の硝酸イオン濃度は,茎葉のN含有率と高い相関が認められた。4. 茎葉汁液の硝酸イオン濃度は,栽培期間中400~4600ppmと変動幅が大きく,ハナニラの養分状態をリアルタイムに診断できる可能性を示した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ