古典文学摂取論 : 芥川龍之介における<古典>摂取と<書く>行為

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  • コテン ブンガク セッシュロン アクタガワ リュウノスケ ニ オケル コテン セッシュ ト カク コウイ

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説明

中世歌人の「本歌取り」という再創造の世界で生起していた出来事を、古典の摂取によって小説を創造していた芥川龍之介の小説行為に結びつけて考え、芥川における古典摂取の意味を論じた。「プロトタイプ」と「独創」の問題が、中世歌人にも芥川にも共通する問題事項であったとみなせることから、「詞は古く、心は新しく」という理念において問題解決をはかっていた中世歌人との類比において、芥川における「独創」の問題を論じ、擬似的な起源としての古典を摂取することによる積極的な文学行為の意味を明らかにする。

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