信託の比較分析の基礎

書誌事項

タイトル別名
  • シンタク ノ ヒカク ブンセキ ノ キソ
  • Trust and Its Administration from the Perspective of the Theory of the Firm

この論文をさがす

抄録

本稿はプリンシパル=エージェント関係としての信託について若干の比較分析を進めることを意図する。信託に関する「法と経済学」からの考察においてはこれと同様に典型的なプリンシパル=エージェント関係と考えられる株主と経営者の関係に一体的に関心が払われ、しばしば両者の比較が行われている。これにより信託におけるプリンシパル=エージェント関係の独自性と固有なエージェンシー問題が明らかにされてきた。本稿は主要な研究成果に即してこの研究史を辿るとともに、こうした成果に共通して重視されている論点である信託設定者の意思の問題を捉える。さらにプリンシパル=エージェント関係としての信託における意思決定の観点からこの問題を分析し、信託におけるエージェンシー問題へのその作用を解明する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ