胃食道逆流防止機構

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説明

胃食道逆流防止機構はいくつかの要素が複合的に機能することで成立する。形態学的には三大要素として横隔膜脚、His角、そしてLower esophageal sphincter (LES) が挙げられる。横隔膜脚は急激な腹圧上昇に対し食道裂孔において逆流防止作用がある。His角は胃の内斜筋が肥厚する事で粘膜が隆起し、主として胃底部の内圧上昇時に逆流防止効果がある。LESは輪走筋の部分的な肥厚に相当し、迷走神経や壁内神経の巧妙な調節により嚥下などの刺激に対応して収縮と弛緩を生じ、内容物の通過や逆流防止に機能している。

収録刊行物

  • 消化器外科

    消化器外科 26 (1), 15-20, 2003-01-10

    へるす出版

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