短期滞日外国人児童のクラス適応に関する研究

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タイトル別名
  • Adaptation of Short Staying Foreign Pupils to their Classmates
  • タンキ タイニチ ガイコクジン ジドウ ノ クラス テキオウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究では,帰国を前提とした短期滞在の外国人児童を対象に日本人との接触場面におけるクラス適応の過程を追究することを目的とする。彼らの異国での生活に適応する過程や解決すべき問題に立ち向かう姿を行動観察や聞き取り調査により281 のエピソードを収集し,KJ 法により71 の小カテゴリー,20 の中カテゴリー,5 の大カテゴリーを作成した。その結果,本研究では短期滞在外国人児童が1.日本人児童から受ける否定的経験,2.日本語習得の不十分さ,3.授業内で感じる孤独感の3 側面において不安を抱えていることが理解できた。彼らの不安を取り除くためにも,日本語の習得と共に,日本人と関わる機会を積極的に持たせていく必要がある。

福岡教育大学紀要. 第四分冊, 教職科編

Bulletin of Fukuoka University of Education. Part IV, Education and psychology

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