学習に困り感をもつ青年の生き方を支える「居場所」 ─ごぶサタ倶楽部の実践と大学における合理的配慮,地域への般化に向けて─

書誌事項

タイトル別名
  • Support of the Adolescents with Learning Difficulties: Understanding of Ibasho community from Practice of Gobusata Club and Reasonable Accommodation for University Students with LD, and Attempting to Generalization.

説明

神経発達症や聴覚障害,精神疾患等,様々な原因から学習に困り感をもつ青年は多い。本論文では,学習の困り感のある青年期の支援について,コミュニティの観点から「居場所」のもつ機能や意義について検討した。ごぶサタ倶楽部の実践から,「居場所」というコミュニティが家族と社会のコミュニティの中継地として機能し,コミュニティ移行時に生じる生きづらさを緩和させることが示唆される。また学習に困り感をもつ大学生の支援実践を通じて,合理的配慮の提供における課題を整理し,課題を補う形で機能する「居場所」支援について論じる。最後に,合理的配慮の提供等の支援において極端な成果主義に陥ると,学習に困り感をもつある子どもにとって生きづらさが浮き彫りになる危険性を指摘する。学習の困り感に対する問題解決的な適応支援と共に,受容的で共生的な「居場所」コミュニティの保障が地域への般化に必要である。

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