ブロイラーのファブリキウス嚢萎縮の実態ならびに萎縮要因の検索

書誌事項

タイトル別名
  • Atrophy of Bursa of Fabricius at Early Ages of Broiler Chickens
  • ブロイラー ノ ファブリキウスノウ イシュク ノ ジッタイ ナラビニ イシュク ヨウイン ノ ケンサク

この論文をさがす

説明

あるブロイラー農場の雛を対象に,導入時から出荷時まで毎週,ファブリキウス嚢 (F嚢) 萎縮の実態を調査した。F嚢は3週齢までは隔離したブロイラーと同じように発達し大きくなったが,4週齢以降急速に萎縮した。これらの F 嚢を間接蛍光抗体法で観察したところ,4週齢において伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス (IBDV) 抗原が検出され,F 嚢萎縮の要因の一つに IBDV が考えられた。病理組織学的検査においても,4週齢雛の F 嚢には IBDV 感染によると思われるリンパ球の変性・壊死病変がみられ,それ以降の日齢では結合組織の増生が観察された。次に,IBDV に対する高度免疫血清を静脈内に注入し作製された受動免疫おとり鶏を農場に搬入し,ブロイラーと共に飼育することで,IBDV 以外の F 嚢萎縮要因の捕捉を試みた。この受動免疫雛の一部に F 嚢萎縮を認めたが,その萎縮した F 嚢を SPF 鶏に経口投与しても F 嚢萎縮は再現されなかった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ