体育授業における達成目標の接近回避傾向と社会的スキル及び適応感の関係

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タイトル別名
  • Achievement Goals, Social Skills, and Adjustments in Physical Education Classes
  • タイイク ジュギョウ ニオケル タッセイ モクヒョウ ノ セッキン カイヒ ケイコウ ト シャカイテキ スキル オヨビ テキオウカン ノ カンケイ

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抄録

本研究の目的は,達成目標理論(Dweck,1999; Nicholls,1989; Elliot & McGregor,2001)の中から,Atkinsonの達成動機づけ(Atkinson & Feather,1966)の考え方を応用した達成動機づけの階層モデル(Elliot & McGregor,2001)について,社会的スキルと適応感を組み込んだモデルを体育授業において検討することであった. 研究方法は,中学2年生(男子756名,女子775名)を対象とした質問紙調査であった. 調査で得られたデータは,構造方程式モデリングによって分析がなされた. その結果,有能感及び失敗恐怖は達成目標を媒介して社会的スキルへ影響し,社会的スキルから適応感へ影響することが示された. しかしながら,達成目標から社会的スキルへの影響について,熟達接近目標及び成績接近目標という接近的な目標からの影響は示されたが,熟達回避目標及び成績回避目標という回避的な目標からの影響は示されなかった.

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