マツノザイセンチュウ抵抗性と材線虫の初期侵入個体数

書誌事項

タイトル別名
  • Resistance to the pine wilt disease and initial invasion of the pine wood nematode, Bursaphelenchus xylophilus (STEINER et BUHRER) NICKLE, into seedlings of resistant clones of Pinus thunbergii PARL.
  • マツノザイセンチュウ テイコウセイ ト ザイセンチュウ ノ ショキ シンニュウ コタイスウ

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抄録

1997年7月に鹿児島県林業試験場(鹿児島県姶良郡蒲生町)内の苗畑で, 2~3年生の材線虫病に対する抵抗性クロマツ8クローン, 感受性クロマツ(椋鳥マツ), 抵抗性樹種(テーデマツ)稚樹にサイセンチュウ約5,000頭を接種し, 接種24時間後の材線虫の侵入個体数を調査した。また, 1997年10月にザイセンチュウを接種した稚樹の生存率を調査した。桜島マツやテーデマツと比較して, 生存率が有意に高いクローンが多かったにもかかわらず, 侵入個体数はクローン間で一定の傾向を示さなかった。また, 抵抗性8クローンの生存率と初期侵入個体数の間には, 有意な相関関係は見られなかった。このことから, ザイセンチュウの初期侵入個体数の多少は, 材線虫病に対する抵抗性の樹種間やクローン間の差にはあまり関与していないことが示唆された。

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