成人看護学実習I・IIを同病棟で行うことの学生にとっての意味

書誌事項

タイトル別名
  • 成人看護学実習1・2を同病棟で行うことの学生にとっての意味
  • セイジン カンゴガク ジッシュウ 1 2 オ ドウビョウトウ デ オコナウ コト ノ ガクセイ ニ トッテ ノ イミ
  • A Study on the Meaning for the Students Performing Clinical Practicum of Adult Nursing I/II in the Same Ward

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抄録

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本研究の目的は,成人看護学実習IとIIを同じ病棟,同じ教員で行うことの学生にとっての意味を明らかにすることである.A短期大学3年生12名の研究協力を得て,フォーカス・グループ・インタビューを行い,質的帰納的に分析を行った.結果,テーマに関連した文脈として156文が抽出され,13のサブカテゴリーから4つのカテゴリーが生成された.臨地実習を同じ病棟で行うことによって,学生は他の病棟を経験したいと思いながらも,自分にあった丁寧な指導が受けられ,記録や指導方法の違い等に戸惑うことなく実習を進められると感じていた.また,教員をはじめとする臨床の場の様々な人的環境や,病棟の物理的環境などに馴染んでいた.それにより学生は,臨床の場という複雑な状況の中でも,その場の状況に応じた振る舞いができ,見通しのつく実習が行えていた.学生にとって成人看護学実習IとIIIを同じ病棟,同じ教員で行うことの最大の意味は,学生自身が実習の見通しがつき状況を把握できることであると考えた.このような実習の教育的効果として早期に臨床に慣れることで,患者に関心を向けやすくなり主体的に看護を学べ,結果として学びの質に影響しているのではないかと推測された.

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