雪印乳業集団食中毒事件に関する事例研究の整理と検討

書誌事項

タイトル別名
  • An Examination of Case Studies of the Snow Brand Food Poisoning Incident
  • ユキジルシ ニュウギョウ シュウダン ショクチュウドク ジケン ニ カンスル ジレイ ケンキュウ ノ セイリ ト ケントウ

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説明

2000年6月に発生した雪印乳業株式会社の集団食中毒事件は社会的に大きな注目を浴び,製品の安全性に関するエポックメイキングな事件として位置づけられている。また,学術的にも,雪印乳業集団食中毒事件は様々な観点から検討がなされている。特に,食中毒事件の発生原因について,直接の原因や組織的原因等,様々な要因が検討されている。 本稿では,雪印乳業集団食中毒事件の発生原因について考察された研究を検討し,その発生原因として指摘されている様々な要因について整理・検討を行うことを目的とする。まず,雪印乳業集団食中毒事件について概観し,雪印乳業集団食中毒事件に関する公式見解とメディアの見解を検討する。その後,雪印乳業集団食中毒事件の発生原因について考察している先行研究を整理し,(1)競争環境の激化,(2)事故経験の忘却,(3)利益優先主義の企業風土,(4)安全意識の欠落という要因を抽出した。

収録刊行物

  • 經濟學研究

    經濟學研究 59 (3), 179-187, 2009-12-10

    北海道大学大学院経済学研究科

被引用文献 (1)*注記

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