中国の国有企業改革と労働市場 : 内モンゴル自治区・フフホト市の事例分析

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書誌事項

タイトル別名
  • The Reform of State-Owned Enterprises and Labor Market in Inner Mongolia of China : Case Study of Enterprises in Hohhot
  • チュウゴク ノ コクユウ キギョウ カイカク ト ロウドウ シジョウ : ウチモンゴル ジチク ・ フフホトシ ノ ジレイ ブンセキ

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抄録

本論文は中国・内モンゴル自治区のフフホト市に立地する国有企業を対象として, 中央政府の方針に沿う企業改革によって近代的な企業制度への移行の中、国有企業の企業内労働市場の特徴を検討してみる。個別企業の調査結果からみると, 企業改革に伴って, 契約工制度や新たな賃金制度, 独自の早期内退制度, 国基準の社会保障制度の導入などを通して企業内部の労働関係にも大きな変化が生まれている。しかし一方では, 旧来の雇用慣行の払拭, 人材育成と企業内の技能蓄積, 公正な昇進=昇給のルール化, 新規労働力を十分吸収しうる労働市場の整備などの課題がまだ残っている。

収録刊行物

  • 經濟學研究

    經濟學研究 62 (3), 63-78, 2013-02-21

    北海道大学大学院経済学研究科

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