ミャンマーの若者へのセクシュアル/リプロダクティブヘルス教育に対する小学校教員と地域助産師(AMWs)のレディネスに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Readiness of primary school teachers and auxiliary midwives to provide sexual and reproductive health education to young people in Myanmar
  • ミャンマー ノ ワカモノ ヘノ セクシュアル リプロダクティブ ヘルス キョウイク ニ タイスル ショウガッコウ キョウイン ト チイキ ジョサンシ ( AMWs ) ノ レディネス ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

説明

2010年の新政権発足以降、世界中の企業が豊富な労働力や資源を求めてミャンマーを訪れており、急速に経済発展が進んでいる。その経済発展に伴い、人やモノの往来が増え、ミャンマーには今、様々な国の情報や文化が流入している。ミャンマーでは、若者のHIVを含む性感染症が深刻な社会問題となっていた。ミャンマーはアジアの中でも若者が多い国の一つであり、それらの問題が社会に与える影響は大きい。その若者がより健康に社会活動が行えるようにするために彼らを対象としたSRH教育の拡充は早急に必要とされる。  今回の調査では、SRH教育において重要な役割を持っていると考えられる教育者を小学校教員とAMWとし、彼らがどれくらいミャンマーでのSRH教育に対してレディネスが整っているかを調べ、今後どのような対策が必要であるか考察するための資料を収集した。教育者たちへ半構成面接、参与観察および教材収集を行い、質的記述的に分析した。その結果、教育者たちは【教育者としての使命感】のもと、【効果的な教育方法や内容】、【SRHを取り巻く社会の変化】や【利用可能な情報源】を認識した状態であることが分かった。しかし、実践するにあたっての課題もある。教育者たちは部分的にレディネスが整っている状態であると言えるが、効果的なSRH教育のためには、それぞれの教育者が持っている専門性を統合させ、文化的背景を考慮した上での焦点化された教育者のトレーニングプログラムの導入が必要であると考える。さらにAMWの技術や知識の更新や教育機関などの組織的な努力やネットワーク作りも必要だと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ