泥川流域における水循環・物質循環のモニタリング : 森林伐採の影響について

書誌事項

タイトル別名
  • A study of long-term monitoring of water and nutrient cycling at the watershed of Dorokawa river : an estimation of nutrient pools in the watershed after forest harvesting
  • ドロカワ リュウイキ ニ オケル ミズ ジュンカン ブッシツ ジュンカン ノ モニタリング シンリン バッサイ ノ エイキョウ ニ ツイテ

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説明

北海道における森林施業では、木材の収穫のための伐採(皆伐・択伐等)、更新のための地表面処理(大型機械による掻起し・地拵え等)が広く行なわれてきた。森林の生態系としての機能の重要性が注目される今日、森林施業の環境影響を評価し、それらと矛盾しない施業方法を発展・体系化していくことが重要である。一般に、施業方法の相違による水循環・物質循環への影響を把握しようとする場合には、施業方法を自由に設定できる地質条件の均一な複数の流域が必要とされるが、雨龍研究林はそれらの条件を満たす国内でも数少ない立地を持つと考えられる。それは、雨龍研究林の北部では地質条件が比較的均一であるとともに、多様な施業試験が可能な小流域を含む100ha規模の流域設定が可能であり、数年~十数年の長期モニタリング体制が整備されていることによる。これらの条件を活用し、雨龍研究林では、森林攪乱をさまざまな強度で人為的に行なう大規模野外実験を開始している。この報告では、泥川流域における試験流域の整備とモニタリング調査の概要・これまでの調査結果についてまとめた。

収録刊行物

  • 北方森林保全技術

    北方森林保全技術 24 20-26, 2006-11-30

    北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション

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