後躯の動揺を主症状とした重複脊髄証のホルスタイン種肥育育成牛の1症例

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抄録

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4カ月齢のホルスタイン種、雄の肥育育成牛が、後躯ふらつきを主訴として、病性鑑定のために帯広畜産大学に搬入された。症例は一般状態良好であったが、起立静止時および歩行時に腰部のふらつきと両後肢の交差を呈した。生前には後天的な脊髄疾患を考えたが、病理解剖により腰髄以降の重複脊髄症と診断された。重複脊髄症では生時からの「うさぎ跳び型跛行」が特徴的とされているが、本症例のように飼養環境によっては4カ月齢の段階で、しかも後躯の動揺を主症状とする場合でも、重複脊髄症を考慮すべきと考えられた。

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