旋回と斜視を呈したホルスタイン種育成牛にみられた巨大脳膿瘍
この論文をさがす
抄録
初診時に食欲不振を主訴とした12カ月齢のホルスタイン種雌育成牛が、約1カ月後に右旋回を呈した。一般状態は良好であったが、その約2カ月後には削痩および左眼球の斜視も認められ、脳幹部の慢性進行性病変を疑われた。病理解剖により大脳右半球脳回の顕著な腫大・扇平化がみられ、内部には9.0×7.5×7.0cm大の黄白色クリーム状の膿汁を入れた膿傷が認められた。右大脳半球の皮質は弄薄化していた。巨大な脳膿蕩により左右脳幹と左大脳半球が圧迫されていたが、組織学的検査では異常は検出されず、神経症状の責任病変の所在は確定できなかった。
収録刊行物
-
- 北海道獣医師会雑誌
-
北海道獣医師会雑誌 63 (3), 69-72, 2019
北海道獣医師会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050564289021324928
-
- NII論文ID
- 120006771369
-
- NII書誌ID
- AN00229880
-
- ISSN
- 00183385
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN