議会主義の基礎づけとその限界について : カール・シュミット「現代における議会主義と大衆民主主義の対立」を素材として

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タイトル別名
  • ギカイ シュギ ノ キソズケ ト ソノ ゲンカイ ニ ツイテ : カール ・ シュミット 「 ゲンダイ ニ オケル ギカイ シュギ ト タイシュウ ミンシュ シュギ ノ タイリツ 」 オ ソザイ ト シテ
  • On the Foundation of the Parliamentarism and its Limits

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説明

本論文は、第一次大戦後のドイツにおいて最も注目を浴びた議会制批判を提出したカール・シュミットの議会制論について検討する。彼の議論は、「社会技術的」な制度として議会を見るものではなく、精神的原理的な基礎としての「討論と公開性」にもとづく制度として議会を位置づけるものだった。シュミットの分析方法によって近代議会のあり方は明確なものとなるが、当時のドイツや西欧では精神的原理的基礎が失われてしまっていたので、彼の議会制批判は破壊的なものとなった。本論文では、そのような彼の議論を議会主義の基礎づけとその限界という視点から整理した。

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