ウズベキスタンのウスマーン写本―「世界最古」のクルアーン(コーラン)写本―

書誌事項

タイトル別名
  • ウズベキスタン ノ ウスマーン シャホン セカイ サイコ ノ クルアーン コーラン シャホン
  • The ‘Uthmānic Codex in Uzbekistan: The “World’s Oldest” Codex of the Qur’ān: Perspective Paper

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説明

本稿でとりあげるのは,「最古のクルアーン写 本」と言われる,ウズベキスタンの首都タシケン トにあるクルアーン写本である。この写本は数奇 な運命をたどってアラビアの地から中央アジアに もたらされたという伝説を持つ。そして第三代カ リフのウスマーン(在位644-656 年)や中央アジ アの英雄ティムール(1405 年没)に結び付けられ, 国宝級の扱いとなっている。またユネスコにも Memory of the World(世界の記憶)として登録さ れるなど,その価値は広く認められている。  しかし,この伝説の信憑性に関して不明瞭な点 が多いのも確かである。ここでは,この伝説の「ウ スマーン写本」(別名「サマルカンド写本」)をめ ぐって,その由来を再確認しながら,その意義や 課題について考えたい。

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