変換符号化された画像に対する任意の有理数倍率の解像度変換法

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  • ヘンカン フゴウカサレタ ガゾウ ニ タイスル ニンイ ノ ユウリスウ バイリ

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ディジタル画像データの通信や蓄積の分野において,直交変換に基づく拡大・縮小処理が,その容易さと有効性から,画像の解像度変換への応用に期待されている.この解像度変換法は,もし順変換と逆変換の行列サイズを任意に選択可能ならば,その変換倍率を任意の有理数に選ぶことができる.しかしながら,国際規格等によって,符号化の際の変換サイズは決まっており,復号側において,変換倍率を任意に選ぶことが不可能となる.例えば変換サイズがNの場合,変換倍率は1/Nの整数倍に制限されてしまう.そこで本論文では,符号化の際の変換サイズが固定の場合においても,任意の有理数倍率の解像度変換を可能にする方法について提案する.提案法の基本原理は,従来法と間引き処理を組み合わせた構成であり,より一般的な形として位置づけることができる.また,フィルタバンクとマルチレートシステムに基づく考察により,提案法の効果的な構成を示す.この結果,任意の有理数倍率の変換においても,従来法と同程度の演算量で実行可能となる.また,DCTとLOTを使用したシミュレーションを行い,提案法の有効性を示し,DCTのもつ問題点を指摘する.

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参考文献 (16)*注記

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