同質的寡占市場の余剰分析 : Part I : 私的・社会的限界費用の乖離に関する一考察

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  • Welfare Analysis of Oligopoly in Homogeneous Product Market : Part I : A Study on the Divergence between Private and Social Marginal Costs

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本論文では,同質的寡占企業の生産量決定と私的・社会的限界費用の乖離との関係に関して,部分均衡分析を用いた余剰分析を行なう.完全競争市場と異なり寡占市場では,過小供給と高価格が発生し,社会的余剰が減少する.一方,企業の私的限界費用が,外部不経済を考慮した社会的限界費用と乖離する時,過大供給が発生し,社会的余剰が減少する.本論文は,同質的な寡占企業が競争する不完全競争市場の下で,私的限界費用と社会的限界費用とが乖離している状態を考察し,社会的余剰がファーストベストの経済状態と比較してどう変化するのかについて,部分均衡分析の簡単なモデルを用いて余剰分析を行なう.社会的余剰の大きさを比較することで,不完全競争市場のセカンドベストの状況において,市場の失敗を回避し,社会的余剰を大きくするために,どのような制作が望ましいのかについて,余剰分析のグラフを用いて理論的提言を行なう.

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