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Abstract
家庭科では、日常の家庭実践を継続する意欲につなぐために「家族にとっての快適さを検討する視点」に着目した。「家族にとっての快適さを検討する視点」とは、思いやりを伴った健康・便利さ、楽しさなどから自分の家庭実践の方法を見直す視点である。この視点は、家族の生活の仕方や好みをよく見つめることで生まれる。視点をもとに、家族の生活に当てはめながら、家族のよさや家族の生活実態から見いだした課題について、具体的な実践方法を考えていく。その中で、家族を思いやることの意味が更新され、家族の快適さを実現する工夫を再構成し、自分の家族のための方法を選択・意思決定していく。その過程で、家族とのかかわりが深まり、家族の喜びを感じて、子どもの中での快適さの質は、「家族にしてもらう快適さ」から「家族にしてあげる快適さ」に変容していく。家族に思いやりをもって行動する快適さに気づいた子どもは、日常の家庭実践を継続する意欲をもつと考えた。このような学びを通して、家族のために工夫することに自分の快適さを見いだす姿を明らかにした。
Journal
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- 創造的な知性を培う
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創造的な知性を培う 第2次研究(第1年次) 93-100, 2007-10
新潟大学教育人間科学部附属長岡小学校
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Keywords
Details
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- CRID
- 1050564289191752960
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- NII Article ID
- 110007138825
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- NII Book ID
- AA12004649
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- HANDLE
- 10191/20039
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles