小千谷市民による地域・コミュニティ評価に関する分析 : 地域ブランドの「資産-価値評価モデル」から

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タイトル別名
  • オジヤ シミン ニ ヨル チイキ ・ コミュニティ ヒョウカ ニ カンスル ブンセキ : チイキ ブランド ノ 「 シサン-カチ ヒョウカ モデル 」 カラ
  • Analysis about Place and Community Evaluation by the Citizen of Ojiya : From "Assessment Model of Assets-Value" of the Place Brand

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抄録

本研究は,地域ブランド研究における「資産-価値評価モデル」を用い,新潟県小千谷市民が持つ地域ブランド資産評価の規定要因を定量的に明らかにすることを目的とする。そこで先行した調査を基に,地域ブランド資産指標を被説明変数とした市民の個人属性,人間関係や地域差が与える影響について分析を行った。その結果,「歴史文化資産」,「経済インフラ資産」,「食文化資産」,「コミュニティ資産」,「自然資産」の5つの地域ブランド資産の回帰モデルの妥当性が統計的に示された。さらに地域住民の地域ブランド資産の評価には,個人の属性と個人を取り巻く人間関係や社会参加の程度が影響することが明らかになった。人間関係については,地域内の人間関係や地縁活動やボランティア活動,娯楽活動などの社会参加が地域ブランド資産の形成に影響する可能性が示唆された。また,個人属性や人間関係等の影響を除いてもなお,地域ブランド資産の評価に地区による差が残ることが明らかになった。特に地域差については地域外の交流の重要性が示唆されるものであった。

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