137CsによるハスモンヨトウSpodoptera litura(F.)のSterile Male Techniqueのための基礎研究 2.変態発生に伴なう精子形成の過程

書誌事項

タイトル別名
  • 137Cs ニ ヨル ハスモンヨトウ Spodoptera litura F. ノ Sterile Male Technique ノ タメ ノ キソ ケンキュウ 2 ヘンタイ ハッセイ ニ トモナウ セイシ ケイセイ ノ カテイ
  • Experimental Studies on the Foundation of Sterile Male Technique of Spodoptera litura(F.), by the Gamma Radiation from 137Cs : II. Spermatogenesis in the Metamorphosis of insects

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説明

本研究は変態発生に伴なう精巣の発達とその中の生殖細胞の発達,精子形成の経過を観察したもので, 1.幼虫期では3令より7令まで脱皮に伴なう精巣の発達状態,前蛹期では左右1対の精巣が接近し1個となる前段階の状態,蛹期ではそれの癒合とその後の発達状態,成虫では日の経過に伴なう形態の変化をそれぞれ明らかにした. 2.3~5令幼虫の精巣内容は精原細胞と精母細胞で,令が進むと精母細胞の割合が多い. 3.6令幼虫では糖母細胞の割合が最も多く,各種の分裂像が見られる. 精細胞はわずかではあるがはじめて出現する. 4.最終令(7令)幼虫では細胞の発達に変異が大きく各種の発達段階のものが混在するが,精紬胞の割合が最も多く,ついで第2次精母細胞である. 精子包嚢はごく初期のものが出現する. 5.前蛹では精子包嚢の割合が多くなり,いろいろの形をしたものが見られた. 6.蛹化すると1日目蛹において糖子内容の過半が精子包嚢であって内部には成熟しつつある精子が合まれている. 5日目以後の蛹では大部分が精子包嚢で,その形状もかなり変化をし精子はほとんど成熟している. 7.成虫では大部分が成熟した精子を含む精子包嚢と開裂した精子東であった. なお,精子包嚢がはじめて見られる最終令幼虫から成虫まで,昆虫の発生に伴なうこれの形態変化を記載した。

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