スギナ,トクサおよびアシの耐塩性

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  • Salt Tolerance of Field Horsetail, Scouring Rush and Common Reed

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抄録

スギナ,トクサおよびアシをそれぞれの基本培養液に硫酸ナトリウム(S区)あるいは塩化ナトリウム(Cl区)をそれぞれ20,40,60meq/l(スギナ,トクサ)および40,80,120meq/l(アシ)となるよう添加し,収穫期まで流動砂耕栽培し,次のような結果を得た. 1)耐塩性はこの濃度範囲ではアシが極めて強,トクサが弱,スギナは極めて弱(S区>Cl区)であった. 2)アシについては塩類濃度の増大に伴い,Na,S,Cl含有率は増大したが,その程度は小さく,それらの吸収は極めて強く抑制されていた. 3)K含有率は塩類濃度の増加に伴ってほとんど減少しなかったが,CaおよびMg含有率の減少の程度はやや大きく,S区で顕著であった. 4)アシの耐塩性は過剰に存在する塩類吸収を回避する能力に基いていると考えられた。

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