山住正己の教育学理論の形成過程(その1)「戦後教育学」再検討の一つの試み

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タイトル別名
  • Yamazumi Masami's theory of education: a reassessment of postwar pedagogical thought
  • ヤマズミ マサミ ノ キョウイク ガクリロン ノ ケイセイ カテイ ソノ 1 センゴ キョウイクガク サイケントウ ノ ヒトツ ノ ココロミ
  • Yamazumi Masami's theory of education: a reassessment of postwar pedagogical thought

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抄録

40018789594

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「戦後教育学」の成果・遺産をどう評価していくかという課題は、20世紀末~現在にかけての、教育学界における重要な論争的テーマの一つとなっている。山住正己(1931~2003)は、新制大学の教育学部1期生であり、『唱歌教育の成立過程の研究』により教育学博士第1号となった。また、教育科学研究会をはじめとする民間教育研究運動に深く関与しながら、教育学研究者としての生涯を歩んできた「戦後教育学」を代表する人物の一人である。本稿では、東京都立大学の停年退職時の最終講義のタイトルにもなった「文化と教育をつなぐ」という、山住教育学の中心的理念がどのように形成されたかを、1950年代後半~1960年代初頭の時期にしぼって検証した。とりわけ、山住の自己形成と教育学的な関心の形成に重要な影響を与えた、東大音感合唱研究会とうたごえ運動、当時の生活記録運動や民間芸術教育運動、さらには園部三郎や勝田守一等の人物との出会いにも注目して検討した。

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