新鮮アキレス腱皮下断裂に対する術後超早期荷重による後療法の治療効果

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新鮮アキレス腱皮下断裂に対し腱縫合術後超早期に荷重を開始する方法を行い,その治療成績を報告する。新鮮アキレス腱断裂に対し縫合術を行った14例を対象とした。Kirchmayer 法後ギプス固定4週行った6例(緩徐リハ群)とKrackow 法後翌日もしくは数日以内にアキレス腱専用装具を装着し,直ちに1/2部分荷重歩行,1週で全荷重を行った8例(早期リハ群)を比較検討した。ギプス固定期間は,緩徐リハ群が平均27日,早期リハ群は平均2日であった。アキレス腱装具装着期間は早期リハ群で平均39日であった。入院期間は緩徐リハ群38日間に対し,早期リハ群7日間であった。4週,8週,12週,16週での足関節可動域の比較において,足関節背屈は12週まで,底屈は8週まで早期リハの方が有意に高かった。両群とも再断裂例はなかった。早期リハは,歩行の早期回復および可動域の回復に有効な結果が得られた。我々はKrackow 縫合法にCrossstitchを加えた方法で,後療法に翌日から可動域訓練と荷重歩行を行うことで社会復帰期間を早めることができた。

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