乳幼児検診における母親の「説明」の実態とその特徴

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  • ニュウヨウジ ケンシン ニ オケル ハハオヤ ノ セツメイ ノ ジッタイ ト ソノ トクチョウ
  • The result of fact-finding on mother's information on child health survey program

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抄録

筆者らはこれまで医療者による子どもに対するインフォームド・コンセント研究を行ってきた。本研究は、養育者が「乳幼児健康診査」受診前に子どもに行っている説明の実態、養育者の説明行動と養育に対する考え方や態度、子ども観などとの関連を明らかにすることを目的として、乳幼児健康診査に来所する母親を対象にアンケート調査を実施した。その結果次のことが明らかになった。(1)母親は一歳半児の5割、三歳児の9割に対して事前説明をしており、母親の健康診査前の説明行動を左右するものは、子どもに理解可能かどうかの判断による。(2)母親がとらえる子どもの性格には年齢的な特徴がある。(3)母親の子ども観は一歳半と三歳に共通して認められる項目と、ある年齢に特徴的に認められるものがある。(4)母親が選択する、子どもの権利を肯定する子ども観の数には子どもの年齢による差はない。(5)すべての健康診査項目で三歳児のほうが協力度が高いが、一歳半児では特に問診や相談で、三歳児では計測や診察での協力度が高い。

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