イチゴの促成栽培における,花弁が完全に開く前にミツバチが訪花するために生じる雌ずいの損傷とそれに伴う奇形果発生,ならびに花粉媒介昆虫としてのヒロズキンバエの利用

書誌事項

タイトル別名
  • Malformed fruit incidence in greenhouse strawberries caused by young pistil injury from flower visiting of honey bees before full bloom and use of blowfly Lucilia sericata as a pollinator
  • イチゴ ノ ソクセイ サイバイ ニ オケル,ハナビラ ガ カンゼン ニ ヒラク マエ ニ ミツバチ ガ ホウカ スル タメニ ショウジル シズ イ ノ ソンショウ ト ソレニ トモナウ キケイカハッセイ,ナラビニ カフン バイカイ コンチュウ ト シテ ノ ヒロズキンバエ ノ リヨウ

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抄録

セイヨウミツバチを放飼するイチゴの栽培施設において,‘アスカルビー’と‘熊研い548’では,花弁が完全に開く前のミツバチの訪花により雌ずいが障害を受け,肥大後に奇形果となる場合があることを確認した。また,このような現象が起きている施設内では,花弁が完全に開くまでミツバチの訪花を妨げると奇形果の発生が明らかに低減した。‘アスカルビー’,‘福岡S6号’,‘かおり野’,‘古都華’,‘熊研い548’,‘まりひめ’,‘女峰’,‘おいCベリー’,‘さちのか’および‘ゆめのか’を栽培する130m2の栽培施設において,概ね7日間隔で300匹のヒロズキンバエを放飼すると,巣枠5枚のミツバチの巣箱を導入した施設と比較して,いずれの品種においても,同等以上の受粉効果が得られ,全期間平均の奇形果率が低かった。

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