気温管理方法がイチゴ‘さがほのか’の収穫時期,収量および糖度に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of temperature control on yield time, fruit yield and fruit quality of a strawberry cultivar, 'Sagahonoka'
  • キオン カンリ ホウホウ ガ イチゴ'サ ガ ホノカ'ノ シュウカク ジキ,シュウリョウ オヨビ トウド ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

イチゴの促成栽培における第1・第2果房間の収穫の中休み期間を短縮し,暖房費を節約できる気温管理方法を確立するため,ハウス内の気温の変動管理がイチゴの収穫時期,収量および糖度に及ぼす影響を調査した。実験の結果,11月上旬~2月上旬の最高気温と最低気温の設定を上げることで第2果房と第3果房の収穫時期が7日程度早まり,中休み期間を短縮できることが明らかとなった。また,暖房コスト削減のため2月上旬~3月上旬に,変動区の最高気温を一定区に比べ高く,最低気温を低く設定した結果,気温日格差が一定区に比べ変動区で非常に大きくなり,その2週間後に収量の低下が確認された。収量低下の原因として,気温日較差の増大による栄養成長と生殖成長のバランスの崩れが考えられ,気温設定は植物体の生育のバランスも考慮して行う必要があると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ