書誌事項
- タイトル別名
-
- アトピーセイ ヒフエン モデル ドウブツ オ モチイタ オンセンスイ ノ コウノウ ノ ヒョウカ
- Effects of Spa Water on Model Animal for Atopic Dermatitis
この論文をさがす
抄録
アトピー性皮膚炎(AD)は「増悪、寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義される。その発症、増悪化には遺伝的要因と、環境汚染因子や社会的因子が深く関わっており、病態解析とこれに連動する根治療法の開発は遅れ、未だ十分な成功をおさめていない。近年、ADの発症メカニズムの解明や治療薬、治療法の開発において、自然発症ADモデル動物であるNC/Ngaマウスが注目を集めている。NC/Ngaマウスは通常の環境で飼育すると7?8週齢より出血、脱毛、頚部の痂皮の形成などの皮膚症状、痒みによる掻痒行動がみられ、耳介部の欠失がおこる。また、加齢とともにIgE値の上昇など、ADに類似した症状を示す。我々はこれまでに札幌在住の2名のAD患者に対し、豊富町より搬送された温泉水で1カ月間の温泉療法を行い、皮膚症状や倦怠感、ある種の免疫学的パラメータの改善など、良好な結果を得た。本論文では、道内温泉によるADの療養結果を評価するための予備的検討として、ADモデル動物であるNC/Ngaマウスに豊富町より搬送された温泉水を吹きかけ、皮膚症状、血清IgE値の変化を調べたので報告する。
収録刊行物
-
- 北海道立衛生研究所報 = Report of the Hokkaido Institute of Public Health
-
北海道立衛生研究所報 = Report of the Hokkaido Institute of Public Health 52 96-98, 2002-11-29
北海道立衛生研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050565162985699200
-
- NII論文ID
- 120006787300
-
- NII書誌ID
- AN00231077
-
- ISSN
- 04410793
-
- NDL書誌ID
- 6453328
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles