小腸瘻から排泄されたオキシコドン徐放錠ゴーストピルのオキシコドン含量
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説明
オキシコドン徐放錠(オキシコンチン®)は,わが国で2003年に発売開始となり,現在当院で最も多く処方されているオピオイド鎮痛薬である。適応はがん性の痛みで,小用量の製剤があるため,WHO 方式がん性の痛みの治療法で第2段階から使用可能という特徴がある。 オキシコドン徐放錠は錠剤の骨格が強いため,まれに便中にゴーストピルと呼ばれる脱け殻が排泄されることが知られている1)。しかしその場合,残った錠剤にはきわめてわずかな残量しか検出されず,有効成分はほぼ体内に吸収されているため,特に臨床的な問題は生じないことが報告されている2,3)。他の多くの薬剤と同様,オキシコドン徐放錠も小腸から吸収される。このため小腸皮膚瘻が存在する場合,瘻から排泄されたゴーストピルにどの程度薬剤が残存しているかは明らかでない。 今回われわれは,小腸瘻を有する患者から排泄されたゴーストピルの薬剤含量を測定する機会を得たので報告する。
収録刊行物
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- 函館医学誌 = Hakodate medical journal
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函館医学誌 = Hakodate medical journal 38 (1), 30-32, 2014-10
市立函館病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050565162985871488
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- NII論文ID
- 120006795001
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- ISSN
- 09100725
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles