戦後史学習のコンテンツを問う - 東アジアと「生存」の視座から -

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  • センゴシ ガクシュウ ノ コンテンツ オ トウ : ヒガシアジア ト 「 セイゾン 」 ノ シザ カラ
  • A Critical Study on Learning Contents of Contemporary Japanese History : he Viewpoint of East Asia and Life

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Abstract

本稿の目的は、戦後史学習のコンテンツ(学習内容)が時代の要請と子どもたちのニーズに応えきれていないという課題意識に立ち、その改善の方途を探り出すことにある。はじめに、昨今の教育改革の動向を踏まえながらコンテンツを問うことの意義を明確にし、戦後史学習のコンテンツを問う視点として、①東アジアに開かれていること、②現在と過去の往還を重視すること、③子どもたちの関心・経験に配慮すること、という3 つの視座を設定する。その上で、中学校歴史教科書の戦後史叙述の分析に取り組み、その到達点と課題を明らかにしている。そして、歴史教科書の問題点を克服する手がかりとして、近年の歴史研究で提起されている「生存」概念に着目し、その提唱者である大門正克氏の諸論を参照して代替的な学習内容と今後の教育実践のあり方を展望している。

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