水溶性成分の一斉分析によるタマネギの原産地判別の可能性検討

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  • スイヨウセイ セイブン ノ イッセイ ブンセキ ニ ヨル タマネギ ノ ゲンサンチ ハンベツ ノ カノウセイ ケントウ

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抄録

国産及び外国産(中国産、米国産、ニュージーランド産)のタマネギを試料として、水溶性成分(糖・有機酸・アミノ酸など)の一斉分析による原産地判別の可能性を検討した。ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を用いた分析により得られた53成分のピーク面積の相対値を多変量解析に用いた。主成分分析の結果、中国産の成分組成には国産とは異なる傾向があることが示唆された。国産-中国産の判別モデルの的中率は国産試料で90.5%、中国産試料で86.7%となり、いずれも80%以上の的中率であった。これにより、品目や産地の組合せによっては、本手法が原産地判別の新たな指標となる可能性を示すことができた。

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