中高年知的障害者と高齢の親の同居家族に対する相談支援 高齢福祉分野の相談援助職に対するインタビュー調査から

書誌事項

タイトル別名
  • Social Work with Families of Middle to Old Aged Persons with Intellectual Disability and Their Elderly Parents Who Are Living Together: Focus Group Interviews with Social Workers in the Field of Elderly Welfare.
  • チュウコウネン チテキ ショウガイシャ ト コウレイ ノ オヤ ノ ドウキョ カゾク ニ タイスル ソウダン シエン : コウレイ フクシ ブンヤ ノ ソウダン エンジョショク ニ タイスル インタビュー チョウサ カラ

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説明

中高年となって機能低下が起こってきた知的障害者と、ケアを担ってきた高齢の親の同居家族において、様々な生活課題が生じている。親が病気や認知症になって子のケア機能が十分に果たせなくなっても、親に代わってケアを提供する体制が整わないまま親子の生活が行き詰ったり、地域から孤立したりしているケースが報告されている。このような状況に対しては、知的障害者本人と親のそれぞれに対するサービスや支援を提供するだけではなく、障害福祉分野と高齢福祉分野が連携・協働しながら、親子を一体的に支えていくことが求められる。本研究では、高齢福祉分野の相談援助職に対するフォーカスグループインタビューによって、中高年知的障害者と高齢の親の同居家族に対する相談支援の現状と課題、障害分野と高齢分野の連携・協働の現状と課題を探った。語りを分析した結果、知的障害者本人、親、他の家族メンバーがそれぞれに生活課題を抱えており、多様な関係機関が親子に関わっているが、障害分野と高齢分野の連携が必ずしもうまくいっていないケースがあり、相談援助職が障害福祉と介護保険の制度の壁に苦慮している現状が明らかとなった。

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