中国人学生に対する日本語教育の問題点

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  • チュウゴクジン ガクセイ ニ タイスル ニホンゴ キョウイク ノ モンダイテン

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抄録

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1972年の以降の第一次日本語ブームで中国における日本語学習者は急増した。 その後、日本語学習者数は、爬行しながらも1990年代以降は、増加を続けている。 こうした変化は、日中関係の変化を背景として、疎と密を繰り返してきた。一方、 日本語教育については、1990年に「教学大綱(教育指導要領)」が制定され、 1990年代には、初等、中等、高等の各教育段階における日本語教育のシラバス 整備が行われ、質的改革が進められた。質的改革を受け、中国では日本語教育用 テキストが多数出版された。その結果、中国では、日本語テキストとして、『標 準日本語』、『みんなの日本語』、『说日语』、『日 语100小时速成』など複数の定番 的なテキストが存在する。また、業務による長期滞在、留学などのほか、日本語 試験対策用テキスト、日本への短期旅行者向けに作られたテキストも存在してい る。こうしたテキストは、その用途ももちろんだが、必要性の低い単語が存在し たり、基本となるはずの五十音が省略されたり、日本語が中国語や拼音で表現さ れているだけのテキストまで存在している。その他、本文で事例として紹介され ている事柄も、日本や中国について紹介する内容が多いものの、来日後生活に役 に立つものは少ない。そこで、実際の日本語教育を受けた中国人学生にアンケー ト調査を実施して、中国人学生に対する日本語教育の問題点について検討する。

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