系列別自動車販売の進展と限界 : 1970~90 年代を中心として

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タイトル別名
  • ケイレツベツ ジドウシャ ハンバイ ノ シンテン ト ゲンカイ : 1970~90ネンダイ オ チュウシン ト シテ
  • “Keiretsu" Auto Sales in Japan: 1970s~90s

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抄録

第二次世界大戦後,日本のモータリゼーションは急進展し,併存する多数の自動車メーカーの販売競争は,ディーラー企業と新車営業拠点の拡充,フルライン化によるチャネルの増設を通じて行われたが,その際,メーカーとディーラーの関係はより密接なものとなった。両者の関係の強弱は,自動車市場の好不調によって左右されるものの,フランチャイズ契約の下で,メーカーが一貫して系列ディーラーを,マーケティング政策を実践するための先兵として活用していることに変わりはない。他方,ディーラーは独立資本として販売にともなうリスクを負担する存在でもある。フランチャイズ契約に内在するメーカー・ディーラー関係のこのような二面性は,メーカーに有利に作用する反面,メーカーは,ディーラー経営を完全に見放せないという側面を有していることは否めない。本稿では,こうした二面性に着目しつつ1970 年代から90 年代を中心に,系列別自動車販売の進展とその限界について論じる。

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