トウモロコシ・ソルガム混播栽培における収量制限要因と安定生産技術

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タイトル別名
  • Suppression factors of the yield and techniques for stable production in corn-sorghum mixture
  • トウモロコシ ・ ソルガムコンハンサイバイ ニ オケル シュウリョウ セイゲン ヨウイン ト アンテイ セイサン ギジュツ

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抄録

本県の自給飼料生産の基幹作物であるトウモロコシ・ソルガム混播栽培体系について、2012~2014年の3年間にわたり県内の延べ46圃場において生育調査および収量調査を実施した。その結果、トウモロコシ・ソルガム混播体系の一番刈りにおいては、収量全体とトウモロコシ収量の間に有意な相関が見られるが、ソルガム収量との間には見られなかったことから、安定した収量を確保するためには、一番刈りをトウモロコシ主体で確実に収穫することが重要と考えられた。また、収量制限要因として播種時期の遅れと栽植密度の設定が収量に大きな影響を及ぼすことが示唆され、収穫時の損失を考慮した実益収量で乾物1,600kg/10a (原物で6~7t/10a相当)を得るためにはトウモロコシ栽植密度を6,700本/10a以上、ソルガムの播種量を1kg/10a程度とし、播種は4月末を目標に行う必要があると考えられた。二番刈りでは、調査年次や圃場条件によって収量のばらつきが大きく、収量とソルガム栽植密度等の間に調査期間を通して一定の傾向は見られなかったが、一番刈りの収穫時期との間に負の相関が見られる年があったことから、収穫時の損失を考慮した実益収量で乾物609kg/10a(原物で3t/10a相当)を確実に得るためには、一番刈りを8月前半までに完了させることが望ましいと考えられた。

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