The technology development of assessment by balance adjustment ability using the functional reach test in elderly people

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  • 中高齢者のバランス調整能の評価手法の開発 (ファンクショナル・リーチテストの課題)
  • チュウ コウレイシャ ノ バランス チョウセイノウ ノ ヒョウカ シュホウ ノ カイハツ : ファンクショナル ・ リーチテスト ノ カダイ

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目的:中高齢者の体力要素や運動能力のひとつである姿勢保持能力の低下や転倒の要因を探る手掛かりを得るため、これまで著者らが実施してきた開眼・閉眼片足立ちや重心動揺の測定と同時に3種類のファンクショナル・リーチ(FR)テストを行い、特に動的バランス調整能の指標としての3種類のFRテストの信頼性と有効性について検討した。方法:60~89歳の男女242名(男性72名,女性170名)を対象に、体格、体力診断バッテリーテスト(開眼・閉眼片足立ち、座位ステッピング、長座位体前屈、箱押し体前屈、垂直跳び、握力、シャトルスタミナウォークテスト、チェアスタンド)、3種類のFRテスト(片手FR・両手FR・重心移動FR)の測定及び重心動揺計による重心位置の前方向への移動(A-C%)、重心位置の後方への移動(C-P%)を測定し、A-C%とC-P%の合計値、すなわち身体の支持基盤の大きさ(A-P%)を算出した。結果:A-P%と重心移動FRテストとの間には、男性r=0.603、女性r=0.628の高い相関が認められた。片手FRテストと両手FRテストの問にも、男性r=0.786、女性r=0.757の高い相関が認められた。開眼片足立ちと片手FRテストとの相関係数は、男性のA-P%や重心移動FRテストと女性の重心移動FRテストの値より高く、両手FRテストとの相関係数は、男女共にA-P%や重心移動FRテストの値より高かった。結論:片手及び両手FRテストは下肢筋力の影響を反影する測定であり、中高齢者においては重心移動FRテストよりも実施上の問題が少なく、汎用性の高い有用な方法となる可能性がある。

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