CO2施用下の培養液組成、着果数および葉面積がトマト促成長期栽培における生育・収量に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of nutrient solution composition, number of fruits and leaf area on growth and yield of tomato under CO2 enrichment in long-term forcing cultivation
  • CO ₂ シヨウ カ ノ バイヨウエキ ソセイ 、 チャッカスウ オヨビ ハ メンセキ ガ トマト ソクセイチョウキ サイバイ ニ オケル セイイク ・ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

CO2施用下での増収技術を確立するために、培養液組成、着果数および葉面積が促成長期栽培におけるトマトの生育・収量に及ぼす影響について調査を行った。1 園試処方と比較して、リンおよびカリウム濃度を高め、アンモニア態窒素比率を低下させた培養液を用いて栽培を行うことで、推定葉面積指数(推定LAI)が高くなり、生育が旺盛となった。また、尻腐果の発生が減少し、可販果収量が増加した。2 CO2施用期間中に着果数を増加させることで増収を試みたが、収量に差はみられなかった。処理期間中の推定LAIが低かったことから、着果数に対する光合成量の不足が原因と考えられた。3 冬期(12月中旬~2月中旬)の推定LAIを4.9~5.5で栽培した場合、3.3~3.7とした場合よりも、1~4月にかけて増収し、糖度も向上する傾向であった。CO2施用やハイワイヤー誘引等、光合成を積極的に促進させる栽培環境における好適なLAIは、これまで好適とされた寒候期(11~4月)4より高いと推測された。

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