水稲新品種「むさしの26号」の育成

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タイトル別名
  • Breeding of a new rice cultivar 'Musashino 26 go'
  • スイトウ シン ヒンシュ 「 ムサシ ノ 26ゴウ 」 ノ イクセイ

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抄録

「むさしの26号」は,2005年に「埼488」(後の「彩のほほえみ」)を母親,「中国186号」を父親として人工交配を行った組合せから育成された水稲品種である。本品種は「彩のみのり」に比べ,早植栽培では出穂及び成熟期は1日早く,普通期栽培では出穂は1日,成熟は2日遅い中生種である。稈長および穂長はやや長く,穂数はやや少ない。収量は11~14%多い。葉いもち圃場抵抗性は「中」,穂いもち圃場抵抗性は「中~やや弱」で,穂いもち圃場抵抗性遺伝子Pb1を有する。イネ縞葉枯病には抵抗性遺伝子Stvb-iを有し,抵抗性である。ツマグロヨコバイにも抵抗性である。穂発芽性は「難」,高温登熟性は「やや強」,障害型耐冷性は「中」である。玄米の千粒重は並,白未熟粒の発生が少ないため,整粒比は高く,外観品質は優れる。官能食味および味度値は「コシヒカリ」,「キヌヒカリ」と同等の良食味である。

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