大規模レガシーシステムのモダナイゼーション手法─ウォーターフォールとアジャイルを融合した独自“ハイブリッドアジァイル”手法の確立─

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デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が注目され,企業は新しいディジタル技術の活用により新たな付加価値を創出し,競争上の優位性を確立するために俊敏な対応が求められている.一方,「2025年の崖」と言われるように,企業経営基盤であるレガシーシステムが足かせとなる危機が迫っている.本稿では,620万ステップ超の基幹業務システムをレガシーモダナイゼーションした守破離のアプローチを紹介する.まず,ウォーターフォールのノウハウを活かす「守」を行い,そこで識別した3つ課題に対して,アジャイルの考え方を取り込む「破」の開発手法を開発した.さらに,リーンにおけるマネジメントの源流である「自律改善型マネジメント」手法を取り入れて大量チームをマネジメントする課題を克服した.(これを『ハイブリッドアジャイル実践手法』と名付けた)「離」として確立した.本手法によりQCDの達成,CS向上,ES向上を実現した.同時にその手法をユーザ企業に普及した.今後,本手法が同様の経営的課題を持つ企業において適用され,2025年の崖を越えることに活用されることを期待する.

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