新規学卒就職者の職場適応の規定因に関する縦断的研究

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タイトル別名
  • Factors contributing to work adaptation of newly hired workers: A longitudinal study

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説明

本研究の目的は,入職後約1 年の新規学卒就職者の職場における初期適応と入職後の労働条件や職場におけるソーシャル・サポートとの関連について検討することと,就職前に抱く入職後の願望や職場における効力期待が入職してからの職場適応に及ぼす影響を明らかにすることである。女子大学生を対象に,大学4 年次の1 月(N =81)と入職1 年後(N =58)に2 回の質問紙調査を縦断的に行った。主な結果として,現在の職場では労働時間が長いほど職場適応感が下がること,上司,先輩からのソーシャル・サポートが多いほど職場適応感が高いこと,就職前に仕事によって自分らしく生きることへの願望を強く持つことは職場適応を促進する側面と阻害する側面をもつこと,自律性や社会貢献への効力期待を強く持つことで職場適応が高められること,ワークライフバランスへの効力期待が強いと仕事の満足度が高まること,異性との出会いへの願望が強いと職場適応が低下することなどが示された。新規学卒就職者の職場への初期適応には,自己価値の追求に加えて仕事を通じた社会的な関わりへの志向を持つことも重要であることが議論された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050566774772594432
  • NII論文ID
    120006865212
  • ISSN
    24240591
  • Web Site
    https://jumonji-u.repo.nii.ac.jp/records/839
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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