インドにおけるマルチスズキの経営戦略

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タイトル別名
  • Management Strategy of MULTI-SUZUKI in India
  • インド ニ オケル マルチスズキ ノ ケイエイ センリャク
  • Management Strategy of MULTI-SUZUKI in India

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説明

本研究では、中国に次ぐ13億超の国内人口を抱えるインド市場において、およそ5割の乗用車市場シェアを維持するスズキのインド戦略を分析する。スズキが1980年代初頭にインド進出を決定後、35年以上が経過した。現在も、先行組であるスズキのインド国内の牙城を切り崩そうと、インドローカルメーカーや、欧州諸国、韓国、日系といった国外の手強い競合相手が、完成車市場への参入と対抗を続けている。熾烈化する競争の中で、スズキがいまだこれ程のシェアを維持できている背景を明らかにすること、これが本稿の研究目的である。スズキを取り上げるにあたり、インド国内にあるスズキの現地子会社マルチスズキのマネサール工場にて、2016年にヒアリング調査および当時の最新ライン工場を視察した。インド国内を走る乗用車の2台に1台はスズキの車と言ってよい。中国に次ぐ世界第2位の人口と成長する内需を抱えるこの国で、静岡の中小企業にすぎなかったスズキがどのように国際経営をすすめ現在に至ったのか。さらに今後も競合相手が群雄割拠しのぎを削ると考えられるインド市場で、スズキ独自の経営戦略についても分析する。

収録刊行物

  • 国際経営論集

    国際経営論集 (57), 95-104, 2019-03-31

    神奈川大学経営学部

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