自閉症スペクトラム障害(autistic spectrum disorders ; ASD)児に対するグループセラピー

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タイトル別名
  • Group therapy for children with autistic spectrum disorders (ASD)
  • ジヘイショウ スペクトラム ショウガイ(autistic spectrum disorders ; ASD)ジ ニ タイスル グループセラピー

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抄録

自閉症スペクトラム障害(autistic spectrum disorders;ASD)は、対社会的障害、コミュニケーションの障害、限局された興味などを特徴とする。これらの特徴的側面を改善することで、日常生活を質的に高める可能性がある。一般的なASD 児に対してのアプローチは、まず外来において医師がその特徴を観察し、各自に適した個別的な治療・援助を行う。次いで、個別の治療・援助後の症状や日常生活を評価し、これらの情報を基に、集団の中で特に社会的障害への効果が期待される訓練目標を設定して、グループセラピーを実施する。当クリニックでは、ASD 児に対人関係を通して、主に社会生活上の適応性を身につけることを目的に、本人のみならず保護者においての日常生活の質の向上を目指したグループセラピーを開始した。本論文は、家族を含めたグループセラピーで、より社会性の向上を目指す観点から、その意義および方法について述べるとともに、作業療法の視点からの留意点を提唱することを目的とした。

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